品番/ISBN: 9784422211688
メーカー/出版社: 創元社
著訳者: T・レーメル著／矢島文夫監修／遠藤ゆかり訳
発売/発行年月: 2003年7月
判型: Ｂ６変型
ページ数: 141

モーセの物語は、深刻な危機に直面したイスラエル人（ユダヤ人）が、苦難を克服する過程でつくりあげていったものだった。

エジプトからの脱出、海が割れる「紅海の奇跡」、シナイ山で神から「十戒」を与えられる場面など、『旧約聖書』におけるモーセの物語は、人類が生み出した物語の中でもきわめて有名なもののひとつである。

そうした神の仲介者の役割を担ったモーセの生涯をたどり、深刻な危機に直面していた当時のイスラエル人（ユダヤ人）が描いた、民族的なアイデンティティーの源としてのモーセの人物像と、その物語の意義を探る。

第1章　モーセの物語とその起源
第2章　さまざまな顔を持つ人物
第3章　モーセの実像を探る
第4章　さまざまなモーセ像
資料篇　モーセとその世界