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  • 70人訳

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表題のSeptuaginta(セプチュアギンタ)はラテン語の基数詞で70を意味し、ローマ数字でLXXと表記されます。本解説でも以下LXXと表記します。

旧約聖書は、原典がヘブライ語及び一部アラム語にて書かれております。紀元前四世紀のアレクサンドロス大王の東征以降のヘレニズム世界において、ギリシア語世界に生きる地中海世界各地のユダヤ人の間ではギリシア語に翻訳したモーセ五書が用いられるようになりました。LXXの翻訳の起源は定かではありませんが、紀元前3世紀前後より徐々に翻訳がなされ、写本が広まっていたものと考えられます。偽書ではありますが、プトレマイオス朝時代に舞台を設定する「アリステアスの手紙」がアレクサンドリアの図書館にモーセ五書のギリシア語訳を収納するために、エルサレムからユダヤ人の優れた翻訳者の派遣を要請し、ヘブライ語聖書からギリシア語聖書への翻訳を行ったという物語の背景にも、LXXにヘブライ語原典に並ぶ権威を持たせようとする人々の支持基盤があったことを考えることができます。当時の国際共通語がギリシア語であることもあって、確かにLXXはヘブライ語聖書を上回る読者を得ました。

アレクサンドリアのフィロンはLXXのテキストを用いて、プラトンなどのギリシア哲学との対話を行いました。また、新約聖書においてはルカやパウロの旧約聖書テキストの引用にも用いられ、キリスト教においてはラテン語のウルガタ聖書に代わるまでの間、旧約聖書の正典テキストでありました。

LXXは旧約聖書の書名について、現代でも影響を残しております。例えば、LXXの聖書の各書のギリシア語名は、創世記が「Genesis」、出エジプト記が「Exodos」、申命記が「Deuteronomion」であり、英語経由で私たちの聖書知識に影響を与えていることがわかります。

本書は、そのようなLXXの批判的校訂版であり、19世紀末より現在も継続しているゲッチンゲン版LXX校訂プロジェクトの活動において誕生したものです。ゲッチンゲン版LXXは現在も刊行中であります。
ラールフス版は、ゲッチンゲン版の創始者ポール・A・デ・ラガルドの弟子であるA・ラールフスによって発行されたことにより、ラールフスの名を冠しております。本書は、ヴァチカン写本、シナイ写本、アレクサンドリア写本というLXXにおける主要3大写本を底本にして校訂されており、LXXの底本として世界的に用いられております。
本書は2006年に刊行されたR・ハンハルトが校訂を行った最新版であり、本版よりラールフス=ハンハルト版と呼ばれます。

七十人訳ギリシア語旧約聖書 5121

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